喉の病気

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  • 咽頭炎(いんとうえん)

ウイルスや細菌の感染によってのどが腫れ、痛みや発熱が生じる病気です。いわゆる風邪の一症状として起こることが多く、のどの痛み、違和感、咳などを伴います。のどの奥にある「咽頭」に炎症が起きた状態です。

さらに、咽頭炎がひどくなると咽頭(のどの奥)だけでなく、その奥にある「喉頭(声帯を含む部分)」にも炎症が広がり、「咽喉頭炎」になります。                           咽喉頭炎は、のどの痛みだけでなく、声のかすれ、咳、呼吸のしづらさが出ることもあります。                

咽喉頭炎には「急性咽喉頭炎」と、「慢性咽喉頭炎」の二種類あります。         

「急性咽喉頭炎」
主にウイルスや細菌による感染が原因で、のどの痛みや腫れ、発熱、飲み込みにくさなどの症状が現れます。風邪やインフルエンザの一部として見られることが多いですが、適切な休息と水分補給、必要に応じて医師の診察を受けることで通常は数日から1週間ほどで回復します。強い細菌性炎症の場合には抗生剤を使用することで治療します。 

「慢性咽喉頭炎」
長期間(数ヶ月以上)にわたって咽喉に炎症が続く状態を指します。急性咽頭炎の後に症状が持続することもありますが、他にも喫煙、アレルギー、胃酸逆流などが原因となることがあります。主な症状には、持続的な喉の違和感や乾燥感、痰が絡む感じなどがあります。この状態は専門医の診察が必要で、治療には生活習慣の改善や薬物療法が含まれることがあります。難治性の逆流性食道炎に対しては消化器内科の先生と協力して治療する必要があります。       

  • 扁桃炎(へんとうえん)

扁桃炎は、のどの両側にある扁桃腺に炎症が起きる病気です。発症すると「のどの強い痛み」「高熱」「飲み込みにくさ」が典型的な症状として現れます。細菌が原因となることが多く、抗菌薬による治療が必要な場合があります。
「扁桃周囲炎」や、膿がたまる「扁桃周囲膿瘍」を引き起こし、入院治療が必要になることもあります。  

慢性的に繰り返す場合は、生活の質を大きく損なうため、手術による扁桃摘出を検討することもあります。のどの強い痛みと高熱がある場合は、早めに受診することをおすすめします。

  • 声帯ポリープ・声帯結節(せいたいポリープ・せいたいけっせつ)

声帯ポリープや声帯結節は、声をよく使う方に多くみられる病気です。教師や歌手、接客業など、日常的に声を酷使する人に発症しやすい傾向があります。

他にも、かぜや喘息などの咳によって声帯周囲の粘膜が傷つけられていたり、声帯周囲の粘膜が弱っている時に声を出したりすると粘膜にポリープが発生してしまいます。

声帯に小さな腫瘤(できもの)ができることで、「声がかすれる」「出しづらい」「長時間話すと疲れる」といった症状が続きます。

軽症であれば声の安静や発声指導によって改善することがありますが、症状が強い場合は手術で取り除くこともあります。放置すると症状が悪化する可能性があるため、声の異常が2週間以上続く場合は検査をおすすめします。

  • 咽頭がん・喉頭がん(いんとうがん・こうとうがん)

咽頭や喉頭に発生するがんは、早期には症状が軽く、自覚しにくいのが特徴です。「声のかすれ」「のどの違和感」「飲み込みにくさ」「血の混じった痰」などが初期症状として現れることがあります。

喫煙や過度の飲酒は大きなリスク因子とされており、特に長年の習慣がある方は注意が必要です。進行すると呼吸がしづらくなったり、食事がとれなくなったりするため、早期発見・早期治療が非常に重要です。定期的な検診や、気になる症状が続く場合の早めの受診が、治療成績の向上につながります。

  • 反回神経麻痺(はんかいしんけいまひ)

声帯を動かす大切な神経である「反回神経」が障害を受け、声帯の動きが悪くなってしまう病気です。反回神経はのどの奥にある喉頭(声を出す器官)に分布しており、声を出す・呼吸をする際に非常に重要な働きをしています。

甲状腺や食道の手術のあとに神経が傷つくことが最も多いですが、腫瘍やリンパ節の腫れ、肺の病気、大動脈瘤など胸の中の病気が影響することもあります。また、原因がはっきりしない場合(特発性)も少なくありません。

主な症状は、声がかすれる、声が弱々しく出しにくい、話すとすぐに息切れする、飲み物を飲み込むとむせやすい、長時間話すと声が疲れる などです。
症状は片側の神経が麻痺しているか、両側が麻痺しているかによって異なり、両側性の場合は呼吸困難を伴うことがあり、緊急の対応が必要になることもあります。

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